白内障

白内障とは

白内障の症状

白内障には痛みやかゆみなどの自覚症状はありませんが、水晶体が白く濁ることによる次のような症状が現れます。

• ぼやけて見える、かすんで見える
• 光がまぶしく感じる
• 色の区別が付きづらい、白黒のコントラストが低下する
• 暗い場所に行くと見えにくくなる
• 眼鏡やコンタクトを使用しても見えにくくなった　など

白内障の原因

白内障の最大の原因は加齢とされていますが、他にも次のようなことが原因になると考えられています。

糖尿病

血液中の糖（血糖）が多い状態が長期にわたって続くと発症する場合があります。加齢による白内障とは異なり、20～30代の若い世代にも現れるリスクがあり、進行が早い傾向があります。

赤外線

お仕事などの影響で強い赤外線を長期間浴び続けている方は、白内障の発症リスクが高いとされています。

紫外線

熱帯、亜熱帯に住んでいる方や、屋外で働く方、屋外スポーツを頻繁に楽しんでいる方などは、紫外線の影響で白内障を発症する可能性が高くなると言われています。

ステロイド薬

ステロイド薬は体内の炎症を抑える薬剤として一般的に使用されていますが、副作用として白内障の原因となる場合があります。

外傷

スポーツや交通事故などが原因で眼球に強い衝撃が加わったり、異物が目に入ったりすると、それらが白内障の原因になることがあります。

その他

アトピー性皮膚炎に合併することがあります。硝子体手術が白内障を招く場合もあります。

白内障の検査

白内障が疑われる場合は、次のような検査を行います。

視力検査

白内障の程度をみる手段の1つです。

細隙灯顕微鏡検査

特殊な灯りを用いて眼球内を観察する検査です。水晶体の濁りなど眼球の異常をより詳細に調べるために使用されます。

眼底検査

眼底は網膜が存在する部分です。白内障によって水晶体が濁っている場合、眼底がはっきりと視認できなくなります。白内障以外に視力低下の原因があるかをみるために、白内障の手術前にも行われます。

光干渉断層計（OCT）検査

断層画像を撮影することで、眼底の状態を高精細に観察することができる検査です。網膜の合併症の有無を調べるために行われます。

白内障の治療

白内障の治療は、進行の具合によって大きく2種類に分けられます。

初期の白内障の場合

初期の白内障に対して行われるのは、点眼薬（目薬）による治療です。ピレノキシン製剤やグルタチオン製剤といった薬剤を使用し、白内障の進行を抑制します。

白内障が進行した場合

白内障が進行し、日常生活に支障を来す場合は、一般的に外科手術（内眼手術）が行われます。

メスや超音波を使って濁ってしまった水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズと呼ばれる人工レンズを入れることで、視力の回復を目指します。手術は眼球の局所麻酔で行われます。

みよし眼科ではこうした内眼手術には対応していませんが、検査の結果白内障の手術が必要と判断した場合は、速やかに提携病院に紹介をさせていただきますのでご安心ください。

白内障と後発白内障

白内障の手術後、患者様によっては眼球の中に残っている水晶体の細胞が再び増殖を始め、視界が濁ってしまう後発白内障を発症してしまう場合があります。

視力が低下するようであれば、片方の眼球あたり5分程度で終了するレーザー治療を受けることで、濁りを取り除くことが可能です。

みよし眼科では、この後発白内障のレーザー治療ができる設備を整えています。当クリニックの提携病院などでの白内障手術の後、視力の低下などを感じられた際はお気軽にご相談ください。