視力が低下した

こんな症状はありませんか？

視力の低下は、日常生活において様々な形で現れることがあります。次のような症状が見られた場合、視力が低下している可能性があります。

• 遠くの物がぼやけて見える
• スマートフォンやパソコンの画面の文字が見づらい
• 物の細かい部分を識別するのが難しい
• 明るい場所よりも暗い場所で物が見えにくい
• 目を細めないと、物がはっきり見えない
• 頭痛が頻繁に起こる
• 視界にかすみが生じる
• 夜間の車の運転が困難になった　など

視力が低下した場合に疑われる病気

視力の低下を招く病気には、次のようなものがあります。

白内障

加齢などが原因で、水晶体が白く濁る病気です。これは眼球のレンズの役割を果たす器官です。レンズが曇るわけなので、物が見えにくくなり、視力が落ちます。

加齢黄斑変性症

黄斑とは黄斑部のことで、網膜の中心部で光のセンサーである視細胞のうち色の識別を担っている錐体細胞が密集している部分です。加齢黄斑変性症は加齢が原因で、この黄斑部に異常が生じる病気です。網膜の中心部に障害が出るため、物が見えにくくなり、視力が落ちたと感じるようになります。

外傷

眼球を強打してすると眼球破裂、網膜剥離、水晶体脱臼、隅角（虹彩のつけ根）の解離、前房出血などが引き起こされます。これらによって急速に視力が低下することがあります。また後遺症として後に緑内障や白内障を発症することがあります。

網膜剥離

眼球に入ってきた光のセンサーである網膜が、眼球内部で網膜の土台の色素上皮から剥がれてしまうのが網膜剥離です。網膜の光のセンサーである視細胞は色素上皮と接していないと機能しないため、急激に視力が低下します。

急性緑内障発作

眼圧が急上昇することで角膜が不透明になり、急速に視力が低下することがあります。急性緑内障発作ではこの他に目の痛みや頭痛、吐き気などの症状が現れる場合があります。可及的速やかに眼圧を下げる必要があります。高眼圧が持続すると視神経が障害されて失明することがあります。

屈折異常

いわゆる「度が進んだ」のが原因で視力が低下しているケースです。この場合は、眼鏡やコンタクトレンズの度数を合わせれば視力を改善することが可能です。

脳出血・脳梗塞

視力低下の原因が目ではない場合、脳の病気が原因になっている可能性があります。脳出血や脳梗塞が、脳内の視力を司る部分に問題を引き起こすと、急激に視力が低下することがあります。
中心近くの視野が障害されると視力が悪くなります。

糖尿病網膜症

眼内炎・ぶどう膜炎

緑内障

角膜炎

網膜血管閉塞

視力低下のその他の原因

上記のような病気以外にも、次のようなことでも視力が低下する場合があります。

• 老眼が進んでいる
• スマホ・PCの使いすぎ
• 度が合っていない眼鏡・コンタクトレンズを使用している
• コンタクトの使用方法に誤りがある
• 姿勢が悪い
• 細かい作業を長時間続けるような仕事をしている
• 自宅やオフィスのエアコンが効きすぎている　など

目を使いすぎたり、乾燥させたり、もしくは不衛生にしていると、眼球のピントがうまく合わなくなったり、前述したような病気の原因になったりと、視力が低下する原因になるのです。

視力が低下した場合の検査

視力の低下を感じている場合、眼科では視力検査以外にも次のような検査を行います。

• 眼圧検査
• 細隙灯顕微鏡検査
• 眼底検査
• 視野検査
• 光干渉断層計（OCT）検査　など



また加齢黄斑変性症や糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞、網膜動脈閉塞が疑われる場合は、造影剤という特殊な薬剤を使ってより血管を見やすくする蛍光眼底造影検査が行われる他、脳の病気が疑われる場合は、脳神経外科などでの精密検査が行われます。

大阪市西区・西長堀のみよし眼科では、こうしたケースでは提携病院を紹介していますが、前述した視力検査や眼底検査などには対応しており、必要に応じた治療も行っています。

「最近目が悪くなった気がする」「前よりも物が見えにくくなった」といった症状がある方は、当クリニックまでご相談ください。