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涙の仕組み
私たちの眼球表面は、泣く時以外にも常に涙で覆われています。この涙は眼球側からムチン層・涙液層・油層の3つの層で構成されています。
これらの層にはそれぞれ役割があります。ムチン層は角膜(黒目)が涙を弾かないように安定させる役割を、涙液層は角膜や結膜(白目)への栄養補給の役割を、そして油層は涙が眼球表面から蒸発しないようにカバーする役割を担っています。
ムチン層は結膜にあるゴブレット細胞から、涙液層は主涙腺と副涙腺から、油層はまぶたの内にあるマイボーム腺という器官から分泌され、まばたきをすることで眼球の表面を均一な厚みで覆うことができるようになっています。余分な涙は目頭にある涙点と呼ばれる穴から涙道という排出管を通り、鼻の奥から喉へと抜けていきます。
目が乾く生活習慣
こうした涙の仕組みに不具合が生じると、きちんと眼球が涙で覆われず、目の乾きを感じるようになります。この不具合を生じる原因の1つが以下のような生活習慣です。
- 暖房・冷房を使いすぎて、空気が乾燥している
- コンタクトレンズを長期・長時間に渡って使用している
- PCやスマートフォンの使いすぎでまばたきが減っている
- アイメイクによってマイボーム腺に詰まりが生じている
- プライベートや仕事でのストレスが続き、自律神経が乱れている
- 生活習慣の乱れが自律神経のバランスを崩している
- 食生活(動物性の油を多く摂取している) など
これらは、涙の蒸発を促していたり、涙の量を減らしていたり、涙の質の低下を招いたりする生活習慣です。
例えばコンタクトレンズの長期・長時間使用は、コンタクトレンズによる涙の吸収を進め、涙の量を減らしています。また涙の分泌を司っているのは自律神経ですから、これが乱れるような生活習慣を送っていると、ムチン層・涙液層・油層のバランスが崩れ、涙の質の低下に繋がります。
その結果、「目が乾く」という症状が現れるのです。
ドライアイの可能性があります
前述した生活習慣以外の目が乾く原因としては、病的なものがあります。涙の分泌が少ないか、蒸発が早いかで目を閉じて開いた瞬間から5秒以内に涙のない表面角膜ができればドライアイです。ドライアイになると目の乾き以外に、目のかすみ、疲れ、痛みの他、頭痛や肩こりといった全身症状も現れます。
目が乾きやすい場合の検査
単に目が乾きやすいだけなのか、ドライアイなのかを、次のような検査で確認します。
- 細隙灯顕微鏡検査
- BUT検査 (涙液層破壊時間検査)
- シルマー検査 など
当クリニックのドライアイ検査・治療
大阪市西区・西長堀のみよし眼科では、ドライアイが疑われる患者様に対し、上記のような検査を含む症状に合った検査を実施しています。
またドライアイとわかった場合も、点眼薬による薬物療法や涙点プラグを用いた治療、また近年注目を集めているIPLによる光治療を行うことが可能です。