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- 目やにが増えた
こんな症状はありませんか?
涙には油層・涙液層・ムチン層という3つの層があります。このうちムチン層は眼球の表面が涙を弾かないように繋ぎ止めておく役割を果たしている他、眼球表面の不要なものを絡めとり、清潔に保つ役割も果たしています。この時に絡め取られた古い細胞や血液中の細胞、病原体などの塊が目やにです。
このように目やにが出るのは生理現象で、朝起きた際に目の周りについている程度であれば何ら問題はありません。しかし日中でも大量に目やにが出ている場合は、細菌やウイルスなどの異物が目に侵入し、炎症を起こしている可能性があります。目に異物が侵入すると、私たちの体はそれを撃退するために免疫細胞である白血球を送り込みます。その結果、白血球に分解された異物の残骸や細菌と戦った後の白血球などが目やにとして現れるからです。
こうした異常な目やにが出る場合は、眼科を受診し、原因を絞り込む必要があります。
- 朝起きた時に目がくっついて開きにくい
- 目の周りに黄色や緑色の分泌物が見られる
- 目のかゆみや赤みがある
- 目の表面に不快感や異物感がある
- 視界がぼやけることがある
- 頻繁に目をこすりたくなる など
目やにが増えた場合に疑われる病気
目やにが異常に増えた場合には、次のような病気が疑われます。
急性結膜炎
感染症、アレルギーによって結膜(白目)に炎症が起きる病気です。この炎症が原因となり、目やにが増えるケースが見られます。
ものもらい
まぶたの裏、まつ毛の根本周辺が腫れる病気です。炎症が起きると目やにが増えることがあります。
逆まつ毛
何らかの原因で、まつ毛が眼球側を向き、絶えず眼球に触れる病気です。まつ毛による刺激が炎症を起こし、目やにが増える原因となる場合があります。
涙道閉塞
涙を排出するための経路(涙道)が詰まってしまう病気です。涙によって流されるはずの細菌が涙道内に溜まり、涙嚢炎を起こすと目やにが増えることがあります。
ドライアイ
涙の分泌量不足、質の低下によって発症する病気です。眼球の乾燥に伴い、炎症が起き、目やにが増える場合があります。
目やにが増えた場合の検査
異常に目やにが増えた場合、眼科では視診・問診の結果をもとに、原因を絞り込むために次のような検査を実施します。
- 視力検査
- 細隙灯顕微鏡検査
- 涙液検査
- アデノウイルス検査 など