ドクターズインタビュー

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院長インタビュー

「あの時のお医者さんに憧れて」
医師の道を歩み始める

医師を志したきっかけについて教えてください

医師を志したきっかけについて教えてください

幼稚園くらいの頃に、自分を治してくれたお医者さんに憧れたからです。私は病気がちな子供で、よく熱を出したり、怪我をしたりしていました。麻疹や水疱瘡、風邪の他に、ガラスのコップで指を切り落としそうになったり、自分でラーメンを作ろうとしてお湯をひっくり返して大火傷をしたり……。

そんな時に近所のお医者さんや看護師さんのところで診てもらっていたのです。往診に来てもらうこともありました。当たり前ですが、先生方に診てもらうと自分が元気になるわけです。当時の私にとって「身近なかっこいい大人=お医者さん」でした。そこで子供ながらに「大人になったらお医者さんになりたい」と思ったのです。

医師としての最初のキャリアに、消化器外科を選んだのはなぜですか?

医師としての最初のキャリアに、消化器外科を選んだのはなぜですか?

外科を選んだのは、手術によって病気を根本的に治す仕事がしたかったから。その中でも消化器外科を選んだのは、臓器移植に携わりたかったからです。

当時私が通っていた大阪大学では、ちょうど臓器移植を始めようとしていた時期で、循環器外科、消化器外科、眼科、泌尿器科などが研究を進めていました。その中で各科の先生方を訪問して話を聞き、最終的に肝臓移植を行っていた消化器外科に決めました。

消化器外科から眼科に転向した理由を教えてください

消化器外科から眼科に転向した理由を教えてください

消化器外科医として20年近く、国内外の大病院で腕を磨いていましたが、外科手術というのは長いもので12時間立ちっぱなしというケースも珍しくない時代でした。

そうした激務の結果、43歳の頃に心筋梗塞を発症してしまったのです。医者の不養生とはよく言ったもので、もう最前線でメスを振るうのが難しくなってしまいました。そこで「今の自分の体力で、かつこれまでの経験が活かせる場はどこか」と考えた末、眼科への転向を決めました。

「この仕事が好きだから」
眼科医として独立・開業した理由

消化器外科、眼科と長年勤務医として働かれた後、2019年に独立開業したのはなぜですか?

消化器外科、眼科と長年勤務医として働かれた後、2019年に独立開業したのはなぜですか?

もっとこの仕事を続けたいと考えたからです。勤務医というのはどうしても「定年」があります。この2文字が現実味を帯びてきた時に、「このまま引退するのは、なんだか寂しいな」「まだ続けたいな」と思ったのです。だから前職の関西電力病院を辞め、当クリニックの開業に踏み切りました。

やはり、このお仕事がお好きなのでしょうか?

やはり、このお仕事がお好きなのでしょうか?

そうですね。私の原点である、子供の頃の私を治してくれたお医者さん。あの先生のように、困った患者様にとって頼りになる存在であり続けたいという気持ちが強いのだと思います。

独立して感じた、クリニックならではの難しさはありますか?

独立して感じた、クリニックならではの難しさはありますか?

全て自分で解決しないといけない、というところですね。病院では自分の専門外の分野については、同じ病院内の他の医師などにすぐ相談することができます。しかし個人規模のクリニックになるとそういうわけにはいきません。

なので、開業してからは専門外の分野についても適宜勉強するようにしています。例えば関西電力病院ではほとんどお子様の患者様はいなかったので、小児眼科については開業してから勉強しました。そのおかげで、まだ設備の都合上、0歳から3歳のお子様は診られないものの、幼稚園から小学校のお子様を診られる体制は整えることができました。

「消化器外科医の経験・大病院での経験を活かして」
患者様に寄り添った、幅広い視点での診療

20年弱の一般外科、消化器外科医としての経験が、今の眼科の診療に役立つことはありますか?

20年弱の消化器外科医としての経験が、今の眼科の診療に役立つことはありますか?

たくさんありますね。高齢の方になるほど、眼科だけではなく色々な病院、クリニックにかかっておられて、そこで色々な薬を処方されています。私の場合、こうした薬を見れば、だいたいどんな病気をどんな方法で治療しているのかの見当がつきます。
すると、どれくらい他の病院やクリニックに通院しなければならないか、そのためにどれくらいの時間的・体力的・経済的なコストがかかるかの予測もつきます。

当クリニックでは、そうしたバックグラウンドの考察に基づいて、患者様のためになる選択肢を状況に応じて提案しています。

大病院の経験が、今のクリニックでの診療に活きる場面はありますか?

大病院の経験が、今のクリニックでの診療に活きる場面はありますか?

患者様の不安や心配事に、その場で答えられることですね。当クリニックでは、眼球内部にメスを入れるような内眼手術に対応していないので、必要な場合は提携病院を紹介することになります。

ただ、私はもともと関西電力病院で内眼手術を担当していましたから、手術の細かな内容や予測される術後の経過等を具体的に知っています。そのため患者様が不安や心配に思っておられる疑問に対しても、お答えすることが可能です。

「大病院にも引けを取らない設備を」
充実の検査体制・治療設備

院内の設備、検査体制にかなり力を入れている印象です

院内の設備、検査体制にかなり力を入れている印象です

そうですね。後発白内障や緑内障などの治療に使うレーザー手術装置や、緑内障や加齢黄斑変性症などの検査に使う光干渉断層計(OCT)などは、大阪府下の医療機関の中でも先駆けて最新の機器を導入しています。その他の機器も高性能な、大病院にも引けを取らないようなものを選んでいます。

そのため、蛍光眼底造影検査のような病院でなければ難しい検査を除き、ほとんどの眼科の検査は当クリニックで受けていただくことが可能です。

緑内障のレーザー治療にも力を入れているとお聞きしました。

緑内障のレーザー治療にも力を入れているとお聞きしました。

これまで緑内障の治療の第1選択は目薬によるものでした。しかし目薬は毎日の点眼が必要で手間がかかります。差し忘れも起こりますし、複数の目薬を処方されるとさらに大変です。

そこで近年、日本眼科学会などでは、選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)というレーザー治療が注目を集めています。この治療方法なら1回の治療で数年効果が持続する場合もあり、複数種類の目薬をさしている場合は目薬の種類を減らせる可能性があります。当クリニックでも、緑内障の患者様にはこのSLTを積極的におすすめしています。

ドライアイ治療のためのIPL(Intense Pulsed Light)も導入していますね

ドライアイ治療のためのIPL(光治療器)も導入していますね

ドライアイ治療も、従来の第1選択は目薬でした。この他にも涙を溜まりやすくする涙点プラグという方法もありますが、どちらも根本的な治療にはなっていませんでした。

しかしIPLを使ったドライアイ治療は、特殊な光を頬、鼻に当てることで、ドライアイの原因の1つであるマイボーム腺機能不全を改善し、症状を根本から治療することが可能です。現時点では自費診療なのでどうしても費用はかかってしまいますが、とても有効な治療法なのでドライアイにお悩みの患者様にはぜひご検討いただきたい治療方法ですね。

「患者様と一緒に病気と戦うクリニックに」
医師として大切にしていること

診療の際に心がけていることはありますか?

診療の際に心がけていることはありますか?

わかりやすい説明と患者様とのコミュニケーションです。例えば診察の際は、単に病名を伝えたり、薬を出したりするだけではなく、検査で撮った写真などを使って、患者様がわかる言葉できちんと説明するようにしています。

また、適切な治療には患者様のどこが悪いかをしっかり見極め、症状を改善するには何が一番必要かを考えなくてはなりません。しかし患者様にも「こういう治療がいい。こういう治療は怖い」といったニーズがあります。当クリニックでは、患者様としっかりコミュニケーションをとって、こうしたニーズを引き出すよう心がけています。

患者様のニーズの中には、すぐに対応できるものもあれば、医学的に対応が難しいものもあります。医師の仕事は、ニーズを踏まえて、対応可能な範囲で最善の選択肢を選ぶことです。だからこそ、まずは患者様と丁寧にコミュニケーションをとる必要があるのです。

医師としての考えを押し付けないようにしているのですね

医師としての考えを押し付けないようにしているのですね

はい。お一人おひとりの患者様と向き合い、病気や治療について理解・納得いただいた上で、一緒に病気と戦っていく。そういうクリニックを目指していきたいと考えています。

「気づきにくい」からこそ
「ちょっとの違和感」を見逃さないでほしい

最後にホームページをご覧の方にメッセージをお願いします

最後にホームページをご覧の方にメッセージをお願いします

眼科の病気には、緑内障をはじめ、自覚症状が現れにくいものが少なくありません。また症状が現れていても、ゆっくり進行するものや、一時的に現れるものなどもあります。しかしそうした病気の中には、放置していると極端な視力低下や失明、場合によっては命に関わるものもあります。

そのため、企業などでの健康診断で指摘を受けた場合はもちろん、普段の生活の中で少しでも違和感を持った場合は、ぜひお気軽に当クリニックまでご相談ください。

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