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お子様の近視の進行抑制治療

2022年度に文部科学省が実施した学校保健統計調査によると、眼鏡やコンタクトレンズをかけていない状態での視力(裸眼視力)が1.0未満の割合が、小学校で3割超、中学校で約6割、高等学校で約7割となっており、最も少なかった1980年代頃に比べると、小学校から高等学校で16.1~22.3%の増加が見られ、子供世代の近視が増加していることが問題となっています。そのためお子様の近視の進行を抑制する治療方法が模索されています。2024年2月現在、安全性や十分なデータによって効果が示されている治療方法は5つあります。
- オルソケラトロジー
- 低濃度アトロピン(マイオピンMyopine®、レジュセアミニ®)
- 多焦点ソフトコンタクトレンズ
- 近視進行抑制眼鏡
- レッドライト治療法
大阪市西区・西長堀のみよし眼科では、このうちオルソケラトロジー、多焦点コンタクトレンズ、低濃度アトロピン(マイオピンMyopine®、レジュセアミニ®)に対応しています。
オルソケラトロジー
オルソケラトロジーとは
オルソケラトロジーは、角膜の中央部を平らにすることで、視力を矯正する治療方法ですが、同時に近視の進行を抑える効果があります。
特殊な形のハードコンタクトレンズを就寝時に着用します。ハードコンタクトレンズによって変形した角膜はある程度形状が保持されるため、日中は眼鏡などを使わずに過ごすことが可能です。レーシック手術のような手術ではありませんので、治療を中断すると元のご自分の角膜の形に戻ります。
比較的安全性が高い治療方法ですが、自費診療のためコストが高くなる傾向がある他、矯正できる程度に限界があることや、使用するレンズの管理・メンテナンスを怠ると合併症のリスクがあることなど、デメリットもあります。
治療の流れ
Step1
適応検査とトライアル装用
近視の進行状態、目の健康状態をもとに、オルソケラトロジーの治療を行っても問題がないかを検査します。問題ないと判断できれば、院内にてトライアルレンズをお試しいただきます。
Step2
トライアル装用(約1週間)
お子様の目の状態に合わせた、専用のレンズを1週間程度ご使用いただき、効果が実感できるか、日常生活に支障が出ないかなどをテストしていただきます。
Step3
継続するかどうかの判断
約1週間のトライアルを経て、治療を継続するかどうかの判断をしていただきます。継続する場合は、本治療の費用が必要となります。
Step4
定期検査
治療を継続する場合は、その後3ヶ月ごとに定期検査を受診していただく必要があります。
費用について
【初年度】治療にかかる費用(税込)
適応検査&トライアル装用 | 10,000 円 |
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トライアル装用(約1週間) ※専用レンズの使用料 ※お試し期間中の検査費用 ※初回ケア用品 (2,200円別途必要) |
両眼:66,000 円 片眼:33,000 円 (1週間お試しのみで中止の場合は返金) |
本治療費(治療決定時) ※専用レンズ使用料 ※専用レンズの破損交換 保証(1年以内、片眼につき1回) |
両眼:77,000 円 片眼:38,500 円 (お試し開始後1ヶ月以内で治療中止の場合は返金) |
定期検査 | 2,000円/回 |
※表は左右にスクロールして確認することができます。
その他の費用(税別)
レンズの紛失 | 33,000円/1枚 |
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レンズ定期交換費用(税別)
レンズの定期交換 ※最低でも2年毎の交換が必要です。 |
33,000円/1枚 |
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- お試し装用で治療中止をご希望の場合お試し料金を全額、またお試し装用から1ヶ月以内に治療を中止された方へは本治療費をご返金いたしますので安心して治療開始いただけます。(クレジットカードでお支払いで返金の場合、クレジットカード手数料分についてはご負担いただきます)
- 本治療は保険の対象外、自由診療となります
- 本治療中に、有害事象が発生し眼科医が必要と判断した場合は、その病気に対する眼科的治療を行います。なお、その際の費用は保険診療となります
- 医療費控除の申請が可能です。当クリニックから発行した領収書は大切に保管してください
低濃度アトロピン(マイオピンMyopine®、レジュセアミニ®)
低濃度アトロピン点眼による近視進行抑制治療
近視は眼球が前後に伸びて、ピントが網膜に合わずにモノや字がぼやけて見える状態です。また、眼球の伸びは身体の成長と関連しており、低年齢の頃に速く伸びる可能性があります。
小児の近視の人口割合は増加しており、その背景には、外遊び時間の減少や、近くを見る作業が増えたことなどライフスタイルの変化が原因と考えられています。
近視は進行すると、大人になってから緑内障、網膜剥離などの目の病気になるリスクが高くなると言われています。
近視進行抑制治療の目的は、小児期にできるだけ近視が強くなるのを避けることで、将来の見え方を守り、目の病気になる可能性を低下させることです。
当院では、近視進行抑制治療としてオルソケラトロジーと低濃度アトロピン点眼を行っています。
低濃度アトロピン点眼による近視進行抑制治療は安全性も高く、就寝前1回の点眼で効果が期待できるため、世界各地で行われている治療方法です。
当院では、低濃度アトロピン点眼は0.01%(マイオピンMyopine®0.01%)と0.025%(レジュセアミニ®)の2種類を近視の進行の程度によって使い分けています。
近視進行抑制治療は、オルソケラトロジー、低濃度アトロピン点眼それぞれを単独行った場合よりも、両方をとも行う併用療法をした方が、より効果があると言われています。
費用について
マイオピンMyopine® 0.01% (1本、1ヶ月分) |
3,750円(税込) |
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レジュセアミニ®(1本、1日分) | 150円(税込) |
レジュセアミニ®(30本、30日分) | 4,380円(税込) |
※保険診療の適応はありませんので、自費診療となります。
※別途診察料として初診時に6,500円、治療開始後1週間目の診察時に2,000円、定期検査時(通常3ヶ月毎)に3,000円がかかります。
オルソケラトロジーとマイオピンMyopine®、レジュセアミニ®の併用について
オルソケラトロジーとマイオピンMyopine®、レジュセアミニ®の併用は、オルソケラトロジーによる治療だけの時よりもさらに20%程度近視の進行抑制の効果が上昇するという報告があります。みよし眼科では2つの治療方法の併用にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。